こんにちは鬼頭です。
先日、来年度の税制改正講習に行ってきました。
と言いましても、首相が提案している社会保障と税の一体改革法案は、
今のままですと成立しない可能性が高いので何とも言えませんが・・・。
一体改革法案が通りますと、基本的には増税路線まっしぐらです。

①相続税の基礎控除額の減額
現行の5000万円+1000万円×法定相続人の数から、
3000万円+600万円×法定相続人の数に減額されます。
例えば、法定相続人が妻と子供2人の場合、
基礎控除額は8000万円→4800万円に減額されます。
今まで縁遠かった相続税ですが、上記の試算で
不動産や預貯金・株券などの総資産が4800万円ですから、
今後は数多くの方が相続税対象となる可能性があります。
親族間の定期借地などを利用して、土地の評価をさげるなど、
今まで以上に、ご所有不動産の相続対策が必要となって参ります。

②相続税率の改正
現行の6段階課税から8段階課税になります。
相続の取得価格が2億円超で3億円以下の方の税率が40%から45%に。
6億円超の方が50%から55%に増税されます。
土地の評価額をさげるために、
本当に、より一層の不動産の有効活用が必要となります。

③死亡保険金の非課税限度額の縮減
現行は【500万円×法定相続人の数】ですが、
改正されると法定相続人に
1.未成年者
2.障害者
3.相続開始直前に被相続人と生計を一にしていた者
という条件がつきます。
親と同居していない子は非課税の対象になりません。
親孝行をしましょう。それが無理なら、
どうすれば縮減の下げ幅を減らせるか?です。

グレイス不動産では、単なる売却という提案だけでなく、
賃貸・事業用定期借地・M&Aなど、お客様のライフサイクルを考え、
お客様に一番良いタイミングでの売却や贈与および信託、
実際に売却や有効利用をする不動産の選別も含め、
お客様の大切な財産をトータルでサポートいたします。

グレイス不動産
不動産コンサルタント技能登録者
ファイナンシャルプランナー
鬼頭 克郎