マンション売却時の調査

こんちには東です。
私はグレイス不動産でエスクローという仕事を行っております。
エスクローというのは、皆様が弊社に売買のご相談をいただいた際に
物件の調査を行う役目です。

皆様が不動産取引をなさる際の大切なことや気を付けることを書いていきます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

前回は【建物の解体工事】について書きました。
今回は【マンション売却時の調査】について書きます。

マンションは土地がマンション所有者全員の共有物で
建物の一住戸がマンション所有者の単独所有になります。
専門的に言いますと、区分所有建物と言います。

マンションは管理組合がマンション全体の管理を行います。
管理組合とは、マンションの所有者全員で組合員になり、マンションを維持管理する団体になります。
通常は管理会社に維持管理を委託して管理費や修繕積立金の収受や日々の管理をお願いします。

管理費は日々のマンションの維持管理に充てられ、修繕積立金はマンションの修繕に充てられます。
その他、マンションの敷地内で駐車場を使用するなら駐車場代を、
専用庭やルーフバルコニーなどがある住戸は毎月その施設利用料を払ってマンションを維持管理します。

弊社がマンションの売却依頼をいただいたら、
まず、管理会社に管理費や修繕積立金、駐車場の利用方法などを尋ねます。
そのほかに、大規模修繕の時期や今後の修繕計画、管理規約の変更の有無などを尋ねます。
管理費はマンションの維持管理費用が増えると値上げされ、
修繕積立金はマンションの大規模修繕に向けて値上げされます。
どちらも、管理組合の総会で議案化し、決定いたします。

大規模修繕の時期についても、当初マンションの建設会社が計画した長期修繕計画に基づいて
修繕計画が立案されますが、こちらも管理組合の総会で議案化し修繕の時期を決定いたします。

なぜ管理費・修繕積立金や大規模修繕の予定を調査するかと申しますと、
買主様に、月々どれくらいの維持費が必要になるかをお知らせするためになります。
また、管理規約の変更などがある場合は、資料を取り寄せて、契約の際に買主様に説明いたします。

他にも、敷地内駐車場が引継ぎできない場合には、近隣の駐車場が借りれるかなどを調査したり、
昨年大規模修繕があり、今年から修繕積立金が値上がりするのが分かれば、販売資料にその旨を記載します。

このようにして物件資料を作成し、販売を行います。

ご契約の際に、弊社で売買契約書と重要事項説明書を作成するため
管理会社へ連絡を取って、以前伺った管理費や修繕積立金、駐車場などの金額や管理規約に変更がないかを再確認します。

お引き渡しの時には管理会社と、管理費・修繕積立金の精算方法や、管理組合に提出する書類のやり取りをします。
書類はお引渡しの際に売主様、買主様から記名押印をいただき管理組合へ提出いたします。

弊社では、豊明市内で販売されたマンションの新築分譲時のパンフレットや
今まで弊社で契約のお手伝いをさせていただいたマンションの管理規約を保管しております。
ご売却の際にお手元になくてもご安心いただいて大丈夫です。

豊明のマンションのことなら、グレイス不動産にお問い合わせいただけますと幸いです。

以前のブログはこちら

登記簿謄本の見方
 公図・測量図・建物図面
 都市計画
 建築基準法道路
 法令の制限
 ライフライン
 ハザードマップ
 建築確認申請
 不動産ご購入時の税金
 土地売却時の諸費用
 住宅ローン控除
 相続登記
 建物状況調査
 令和５年４月の民法改正
 住宅の地盤調査方法
 建物の解体工事