終活について

こんにちは東です。
皆様が不動産取引をなさる際の大切なことや気を付けることを書いていきます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

今回は【終活】について書きます。

終活の一環として不動産売却をご相談いただく機会も増えて
今年も数多くの相続不動産の調査を行いました。
その中で、「事前の準備がどれだけ大切か」を改めて感じています。

豊明市では、
ご本人が生前の希望や資産状況を整理するための「エンディングノート」
ご遺族が相続手続きを進める際に役立つ「おくやみハンドブック」
が発行されています。

生前にご本人がエンディングノートに情報をまとめておくことで、
相続されるご家族は、その内容を参考にしながら「おくやみハンドブック」を使って
スムーズに手続きを進めることができます。
「残される家族の負担を軽減したい」という方には、大変有効な仕組みです。

エンディングノートとおくやみハンドブックに「不動産の項目」がある理由としましては、
日本では空き家の増加が深刻な問題となるからです。
現在は居住している住宅でも、次のような理由で将来的に空き家になる可能性があります。
●高齢者施設への入居
●相続後、子どもが居住しない
●適切な管理がされないまま放置される
空き家は放置されることで老朽化が進み、資産価値が大きく低下するだけでなく、
防犯・防災上のリスクや、近隣住民への迷惑といった問題を引き起こします。
最近、空き家になった途端にガラスを割られて室内が荒らされていた。
給湯器が獲られた。などの被害が豊明市内でも多くなってきてます。

こうした事態を防ぐためにも、資産情報を事前に整理できる「エンディングノート」は非常に重要です。

エンディングノートには、主に以下の内容を記入できます。
●氏名・住所・生年月日などの基本情報
●家族構成や緊急連絡先、相続に関する連絡先
●所有している不動産に関する情報（所在地・権利関係など）
●住宅ローン残高や預貯金などの金融資産
●遺言書の有無と保管場所

ご本人が記録しておくことで、相続人が迷うことなく手続きを進めることができます。

現在、日本では所有者不明土地が年々増加し、
すでに国土の約２割が所有者不明土地と言われています。
２０４０年には、その面積が北海道の約９割に匹敵する規模に達する可能性も指摘されています。

これは、相続の際に土地情報が整理されていなかったことが主な原因のひとつです。
だからこそ、エンディングノートでの情報整理が今後ますます重要になっていきます。

年末年始はご家族が集まりやすい時期です。
この機会に、将来の住まいのことや相続のことについて、
「エンディングノート」を使いながら話し合ってみるのも良いきっかけになります。
不動産を負動産や腐動産にしないためにも、ご自身の想いを整理し、
ご家族の負担を減らすため、ぜひ活用してみてください。

豊明市の不動産のことなら創業４０年のグレイス不動産へお尋ねいただけますと幸いです。

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